銘柄は困りモノ?

以前お店にこられたお客様でどうしてもある銘柄のお酒がほしいとのこと。
残念ながらその日、在庫は無かったのです。


残念そうなお客さんの顔をみてちょっとめやぐ(標準語では迷惑、津軽弁で意味は「悪いことしたなぁ」)に思った私はその蔵元の出すもう一つの銘柄のお酒をいそいそと冷蔵庫の奥へ探しに行った。

そしてそのお客さんに「よろしければ同じ蔵元の限定銘柄がありますけど」とおすすめしたんです。限定2.30本の銘柄だったし喜んでもらえるな〜と思った瞬間お客さんが

「これは○○なんですか?」と。

私が「あ、いえ同じ蔵元が出しているお酒でして。○○とは名乗ってはいないんですけれども、造った杜氏も、米も、水も同じですし」とご説明して差し上げると

「でもラベルに○○と入ったお酒がほしいんですけど」・・・・・と。

そこで私が「あ、○○という銘柄は売り切れで・・・・ちなみにどのような味わいのお酒がお好みなんですか?」とお聞きすると

「いやぁ、味はどうでもいいんですけどね、とりあえず○○という名前がついている酒がほしいんです。」

ちなみにそのお客さんは他の酒を殆ど飲んだことが無く、美味しいか美味しくないかは全然関係無いんだと・・・・

私が「じゃあこのお酒に○○と書いてあったらよかったですね〜」

と半ば苦笑いしながら言うと

「そうですね〜、それだったら買うんですけどね〜」・・・・・と。


・・・・その時なんだか、ほんっっっとうに悲しい気持ちになりました。

○○というお酒が好きで飲みたくて買いにこられたんではないのかなと。

色んなお客さんがいて当たり前な世の中なんですがね(・ω・)

テーマ : 日本酒 - ジャンル : グルメ

COMMENTS

銘柄の魔力

新潟でもいまだに○梅、久○田、○海山などの銘柄は無条件に珍重される傾向があります。
年齢の高い方だったら仕方ないな〜という気もするのですが、大学生でもそんな風潮があります。悲しいです。おいしいお酒と出会う機会を自ら少なくしてしまって、もったいないです。
もはや魔力のようなものだと思います。洋服などのブランドとも共通するのでしょうか?

「ものの価値」とは何なのか、もう少し考えて欲しいですね。

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